学校でのタッチタイピング指導について思うこと

学校でのタッチタイピング指導について思うこと

さいしょに

学校教育の現場では、実際には様々な問題があって一概に「こうだ、こうであるべき」と言えない、実践できないのは承知しております。
ここで書いていることは無知な筆者のたわごとです。
さまざまなご意見が噴出すると分かって書いておりますので、ご意見がある方はお問い合わせのほうへどうぞ。

タイピング指導はタッチタイピングを習得させること

タイピング指導について

学校でタイピング指導するとき、

「キーボードで文字入力ができるように」

と思って指導していませんか。

「キーボードを見ないで文字入力ができるように」

という指導をしてほしい。マジで。

キーボードを見ながらトロトロ入力する人は、生産性を上げられる大人になれません。
「あいつにPC操作まかせたら、おっせーから俺やるわ」といって、職場の誰かが犠牲になります。
私たちのような仕事をしている人たちが困ります。DX化している企業も困ります。
せっかく学習させるんだったらタッチタイピングをきちんと習得させてほしいと思います。

「ひらがな」から練習させるのはどうか

「ひらがな」から練習しない方がいい

ひらがな入力を練習するなと言ってるわけじゃないです。

最初は「きそ」のアルファベットのキーから練習すべきと言っているんです。

小学校の授業では、こどもに達成感を持たせるために「ひらがな」から練習させているというのをたまに聞きますが、あれは明確な間違えだと私は思います。
「ひらがな」を練習したら、文章を打ちたくなります。そして小学生は、ひらなが入力が中途半端な状態で、文章の入力を始めます。
ひらがな入力のタッチタイピングが出来ないのに文章入力を始めて、やがてキーボードを見ながら入力する子供が完成します。

「ひらがな」は母音以外はアルファベット2文字以上で構成されています。
「か」と入力するのに、[k]と[a]の位置を覚える必要があります。
つまり タッチタイピングでひらがな入力ができる = キーボードの配列をある程度、覚えている必要がある と言うことなんです。

こんなこと、想像すれば簡単に気づくはずなのに。

これをリテラシーの無い先生は授業でやっちゃったりしてませんかね?
「ひらがなをたくさんひたすら入力してれば、そのうちできるようになる」説ですね。

ほんとにできるようになります?少なくとも学習させられている子供たちは非常に苦痛だと思います。
そしてタッチタイピングの本来の目的である、キーボードを見ないで打つ ことをあきらめて、キーボードを見ながら入力するクセが付きます。
もうこうなると作業ですよね?タッチタイピングじゃないですよね?


先日、知り合いの子供(高校生)が言っていたのすが、
タッチタイピングができないのに(クラスのほとんどが出来ないらしい)ベネッセのタイピングサイトで
長文を1コマ丸々練習させられたそうです、っで、その結果をダウンロードして提出しろという課題があったそうです。
これって学習ですかね?作業ですよね?
で子供たちは当然のことながら、キーボードをじっくり見ながら入力作業をするわけです。こんなこと学校の授業でやるようなことじゃないし学習でも何でもない、ただの罰ゲーム。

小学生はすぐに「ひらがな」の打ち込みをしたがる

パシャ打ちタイピングのプレイログはセッション管理しているので、同一ユーザーがどのようにプレイしているかの流れが分かります。

その中で「あ、これ小学生だな」という典型的なパターンがあります。
それは、アルファベットのタッチタイピングが出来ていないのに、「ひらがな」や「漢字」のタイピング練習に移行するユーザーです。

これ、結構いるんですね。

あくまでも私見ですが、
「小学生は、すぐに日本語のタイピングをしたがる」という習性というか、傾向があるんじゃないかと。

プレイ時間が午後遅くとか、夜とかもあるので、学校以外でやってる小学生ユーザーもいると思うので
学校で教えるときに先生のほうから
「 “アルファベットのタッチタイピング” が出来るようにならないと、「ひらがな」や「日本語の文章」のタッチタイピングをやっても意味ないよ 」
と教えてあげたほうがいいと思うんですよ。
そうじゃないと、入力時にキーボードを見るクセが付いてしまうと思うんです。

小学生も「ひらがなをたくさんひたすら入力してれば、そのうちできるようになる」という説を信じてる人がたくさんいると思うので
そのへんは大人が修正してあげたほうがいいと思ってます。

小学校は、「ひらがな」から練習がいいのか、「きそ」の練習からがいいのか議論

上記のつづきです。
こどもに「できた!」っていう達成感を味わわせるために、
キー配列の練習をおざなりにして、「ひらがな」からいきなりタッチタイピングの練習させるところがあると思います。
前述しましたが、これは明確な間違いだとおもっています。
そもそも「タッチタイピング」はキーボードを見ないで入力することです。
キーの配置を体に覚えさえるのがファーストステップです。
キーの配置を体に覚えさせていないのに「か」や「さ」の入力できますか?
結局「か」や「さ」をキーボードを見ないで入力するためには、キー配置を体に覚えさせる必要があるんです。

あと、ひらがなのトレーニング、たとえば「かきくけこ」や「さしすせそ」だけをひたすらやらせる授業もダメだと思います。
そんなことしないで「asdfg」をやらせればそのうち「かきくけこ」や「さしすせそ」ができるようになるのに。私、まちがってますかね?

ローマ字はローマ字で学習してください。タッチタイピングのトレーニングでローマ字の読み書きをトレーニングするのはナンセンスです。

ただしく、最短でタッチタイピングを習得するためには[asdfg]の「きそ」トレーニングが絶対に必要です。
学習を飽きさせないために、併用して「ひらがな」を入力練習させるのは全然アリだと思いますが、毎回の「きそ」トレーニングはしなければいけないと考えます。

もうね、学校は「やってればそのうちできるようになるっしょ」的な考えはやめてください。

タッチタイピングは「キーボードをみないで入力すること」です。きちんと学習を導いてあげなければいけない。
キーボードを見て入力させるのはタッチタイピングじゃない。ただの作業。
ちゃんと教えないとキーボードを見るクセが付いてしまって、LDと同じく出来るものも出来るようにならないということを、ITリテラシーの一環で学ぶべきです。

ではネット上ではどうなのか

ネットで「タッチタイピングの学習方法」などで検索すると、
タッチタイピングで「ひらがな・日本語の文章」をひたすら練習しましょう 的なのがほんとに多い。

これを読んでるあなた、タッチタイピングがまったく出来ないとして、「ひらがな・日本語の文章のタッチタイピング」の練習を始めるとします。

キーの位置が分かってないのに、「ひらがな・日本語の文章のタッチタイピング」ですよ?
・・・練習が超絶に苦痛だと思いませんか?絶対にキーボード見て打ちますよね?

あなたが「いずれ出来るようになる説」の信者だとして、キーボード見ながら「ひらがな・日本語の文章」を1か月練習したとします。

1か月後に日本語のタッチタイピングがほんとに出来るようになってると思いますか?
超人じゃない限り、普通の人はキーボードを見ながらトロトロ打つクセが付いているはず。

と私は思うんです。

この方法で絶対にタッチタイピングができるようにならないとは言ってません。
長期間かかると思うし、何より学習が苦痛、苦痛、苦痛、苦痛、苦痛。集中力がいる学習は、長続きしません。

だからパシャ打ちでは「きそ」からやりましょうと案内してます。

論文はないのか?

ふと思ったのですが、タッチタイピングの学習方法について指導法を比較した実験データ、論文とかないんですかね?
詳しく調べてないんですけど、ネットで「タイピング学習方法」で検索すると、多種多様、ほんとにいろんな教え方があって
「これが正しい練習方法」 みたいなのがないんです。

こういう練習したほうが学習効率がいいとか、そういう根拠を示したやつ、データないんですかね?
もしあるなら、周知したほうがいいと思うんですよ。
そうしないと、現場の教員もどうやって指導すればいいかわからないでしょうよ。

教員のリテラシー

リテラシーのない教員

自転車乗れない人が、自転車の乗り方教えられますか?って話。

「タイピングで文字入力が出来ることを教える」んじゃないんです。
「キーボードを見ないで入力させることを指導する」のがタッチタイピングの学習です。
ここを勘違いしてる教員が結構いるんじゃないかと思います。

別な章で、「タイピングはピアノと同じ」を書きましたが、
ピアノできない人がピアノ教えられるのかってこと。
バレーボール出来ない人がバレーボール教えられるかってこと。
タッチタイピングはピアノやバレーボールと同じ「運動学習」です。これも別な章で書きました。

学習現場では教員のリソースも限定されているので、ぜいたくは言えない現状があるのもわかってますが、せめて上層部はガイドラインくらい作れと言いたいです。

学校支給のPC、解像度低すぎ

学校支給のPC、解像度低すぎ

パシャ打ちタイピングでは、プレイログを詳細にとっております。
その中で、ユーザーの「デバイス/OS」や「画面解像度」のログも取っております。
小学生や中学生は07:00~20:00までくらいと勝手に限定すると、おおざっぱに
【OS】

  • 6割:Chrome
  • 3割:Windows
  • 1割:iPad/iOS

【解像度】

  • Chrome : 1366 x 768px くらい
  • Windows : 1280 x 800px くらい
  • iPad:1180 x 820px くらい

こんな感じです。

学校支給のPC、解像度が低いからダメだ、と言いたいのではなく、パシャ打ちでは現状そんな感じだということを言いたかっただけです。

もちろん、フルHD(1920 x 1080px)でのアクセスもたくさんあります。
2500px越えのMacからのアクセスもけっこうあります。

学校ではタブレットかノートPCですから、フルHDでのアクセスはおそらく大人だと思います。
パシャ打ちタイピングはリリースしてもうすぐ2年ですから、ログも数百万くらいはあります。
これらのデータで論文書いたら、指導熱心な先生方は興味があるんじゃないかと思います。

パシャ打ちタイピングでは、この1200px前後のちっさい画面でタイピング練習をしているユーザーのための配慮もしています。
画像解像度に対応するために、こうすればいいのにというご意見がありましたら「お問い合わせ」までリクエストしてください。

GIGAスクール構想について

GIGAスクール構想について

2020年ごろから文部科学省の政策でスタートした制度。
時代に即して、学習もインターネットやPC・タブレットなどのデバイスを使ってやりましょう的な制度です。
これによって子供1人につき、1台のデバイスが支給されるようになりました。

学校現場では、校外学習やプレゼン、日々の学習などで積極的にインターネットを使用して、昔とは大きく教育の現場も変わったと思います。
チャッピーに聞いたところ、2026年現在まで7,700億円以上もの税金が投入されてるらしいです。

PCやタブレットを使用して授業・調査することなど、これからの社会で必要な経験やスキルになると思うし、学校で学ばせるのは大賛成です。
っで、こういう教育を受けた子供たちはいずれ大人に成長して社会にでるわけです。
ここまでは文句なし。

大人になって社会に出たら、今度は手っ取り早く仕事をこなさなければいけません。
トロトロ入力作業して、「できました!」って上司に報告してもダメなんですよ。
7,700億円以上もの税金を使ってるんだったら、せめてここまで面倒見てほしい。
日本の企業の生産性を上げるんだったら、ソフトウェアに投資することも大事なんですが、大前提としてPCを操作するスキルが必要なんです。
すごく当たり前のことを書いています。

子供たち皆が皆、将来、PCを使ったデスクワークの仕事をするわけではないというのも理解しています。
五年後、十年後にはたして現在のようなキーボード入力があるのかどうかという問題もあります。
でも、現段階の学校教育では均等に、ベースとしてPC操作の基礎を学ばせるべきだと思います。
タブレットを使った情報取得方法なんて、大人になればみなスマホ持つんだから、しつこく教えなくてもいいと思うんです。
高等教育課程では、デバイスを素早く使いこなす能力を持たせる教育をしてほしいです。
具体的には学習指導要領やそれに即したガイドラインをもっと充実してほしいです。
GIGAスクールがスタートしたばかりで制度もまだだと思いますが、早く整備してほしいと思ってます。

学習指導要領について

小・中学校の入力速度に関する記述について

これね、具体的に書いてないんですよ。びっくりじゃないですか!?
つまり、学校でタッチタイピングを教えなくてもいいってこと。
学習指導要領には、
「コンピュータで文字を入力するなどの学習の基盤として必要となる情報手段の基本的な操作を習得するための学習活動」
とあるんですが、
「キーボード見ちゃってもいいから文字を入力できるように」とも読み取れます。

7,700億円以上もの税金を投入しておいて、これは無いんじゃないかとおもいます。

タッチタイピングが出来るようにちゃんと教育してほしい。

学校現場の先生方も優秀なので、ちゃんと教えてるところが大多数だと思いますが
学校やクラスによっては教えないところもあるんじゃないかと。
例えば年配の先生がいるところ。紙ですべてをこなしてきた世代の先生方がおしえる場合とか。

とにかく、「こうやって教えなさい」的なガイドラインが無いので、タッチタイピングを教えても教えなくてもいい。
いろいろ聞いたところ、私の周りでは、
ネットに転がってるタイピングサイトで「ひらがな」をひたすら入力・ひたすら家庭学習しろと言ってるところがけっこうある。
これでほんとに出来るようになりますかってこと。

2024年2月に「文部科学省デジタル学習基盤特別委員会からキーボードによる日本語入力スキルのKPI」という配布資料に具体的な数値目標が書いてあったらしいが
それとセットでどうやって教えろってのがない。
(タイピングソフトを使いましょう的なことは書いてあるらしいが、そんなの当たり前だろって。)

大人になって必要になったら自分でタッチタイピングを学習してください。っということですか。

困るのは今のこどもたち。将来雇用する企業の人たち。そしてDXを推進する弊社のような企業。ちゃんとしてほしいマジで。

理想を言えば、小学校からタッチタイピング学習を始めたとして、中学卒業までには、ビジネスマンの入力速度よりも少し遅い、
200kpmくらいでほとんどの子供が入力が出来るようになっていてほしい。
※私はもう若くないですが、普通に300kpmくらいは出して仕事してます。

パシャ打ちタイピングのkpm
パシャ打ちタイピングのkpm


まずはちゃんとした実態調査からはじめてほしい。
ネットに転がってる実態調査結果が全国一律の学校でやってるのではなく
公募であつめた一部の学校でやってるやつだし。
そんで「こどもたち、こんなにスピード上がりました!」なんつっても何の意味があるんだか。
国主導のタイピングソフトとカリキュラムをつくってほしい。
そして、子供たちのタッチタイピング速度をテストするシステムも回してほしい。
全国学力調査のCBTがこの後に控えてると思いますが、それで様子を見てから対策を考えるのでしょうか。

あと自治体によって、独自にタッチタイピングや入力速度に関するガイドラインがあるんですかね?
とくにネットに見当たりませんでしたので書かせていただきました。
※この記事は2026年09月時点でのものです。